IC806は、インコネル等の超耐熱合金鋼加工用の最新高性能チップ材質です。
超耐熱合金 インコネル718は、耐熱性/耐蝕性/耐酸化性に優れ、航空宇宙産業でのジェットエンジン部品加工等
に広く用いられます。高い引張り強度のオーステナイト構造から成る超耐熱合金は、難削材としても知られています。

50-55％のニッケル、17-21％のクロムを含有するインコネル718の加工では、高温切削熱下における刃先の摩耗、
損傷が問題とされ、低速加工においても切刃の塑性変形を引き起こします。
また、切削時に加工硬化が生じやすく、粗悪な仕上げ面、工具寿命の低下等の原因となります。

イスカルの超微粒子超硬母材採用、最新TiAlN PVDコーティング材質 IC806は、インコネル等の難削材加工に対応
可能な高性能スモウテックチップ材質です。優れた耐摩耗性により、インコネル718の中～高速切削加工にも対応、
長い工具寿命を実現し、生産性を向上します。

母材
高硬度超微粒子超硬

最新スモウテックPVDコーティング

• 高靱性
• チップの剥離を抑制、優れた耐チッピング性
• 高精度仕上げ面、優れた再現性

加工用途

• インコネル718の中～高速切削に適す

推奨切削条件

ISO S種：耐熱合金鋼(インコネル、チタン等)