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1990年代のミーリング粗加工分野は、高送り・超高送り
加工の導入により転換期を迎えました。従来の加工方法に
進化を続ける 様々なアイディアが加えられ、効率性は高められ、金属
加工はより大きな進歩を遂げました。
「高送り工具」 従来は、切込み量と切込み幅を大きくし、金属除去率を
高めていました。新しい高送り加工では、切込み量を
小さくし、一切刃あたりの送り量を確実に高めることで
金属除去率の向上を実現しました。
軸方向の深い切込み(D.O.C)を有するミーリング加工は
高出力の機械による切削力を必要とします。一方、浅い
切込みでの高送り粗加工では、切削工具は高速で動く
必要がありますが、高出力の機械は必要ありません。
つまり、高送りミーリング加工では、適した速度の主軸を
備えていれば、低出力の機械でも問題ありません。
消費電力を多く必要とする深切込み加工に対し、省電力で
NEW 手法です。省電力下で高金属除去率を達成するだけで
抑えられる浅切込みでの高送り加工は、非常に優れた
はなく、浅切込みでの高送り加工は、優れた仕上面を実現
し、中仕上げの工程を減らす、もしくは省くことが可能です。
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